ベルギーではiPhoneの販売はMobistarという携帯会社が独占している(アップルストアを除き).数週間前からMobistarの看板を見るとiPhoneあるか訊ねていたが、どこも売り切れだと言う.
今日は絶対どこかで見つけるという決断をして街へ出た.案の定、4軒ものMobistarをのぞいたがどこも売り切れで予約しなければいけないと言われたが・・最後に行ったMobistar の販売員が親切に「もう少し先にいくとアップルストアがあるからきいてみたら?」と言ってくれた.その辺にアップルストアがあること自体全く知らなかったので、とてもうれしく思った.
アップルストアという名前ではなく、「Mac Line」だけど銀座のアップルストア同様とても親切な対応だった.
iPhone4はやはり予約しないと手に入らないとの事.アップルのお店なら予約してもいいかと思い予約した.で、販売員に日本のiPhone がガラケーなので買わずに、iPod Touchで3年も我慢していた事を話したらよく知っていた.だからできるだけ早く取り寄せてくれるようにお願いした.
ベルギーではiPhoneを買うには、Mobistar かアップル直営店だけど、携帯の契約はどことやっても良い.息子がMobistarをとても嫌っているので、契約は別の携帯会社にしようと思っている.
店員さんがとても親切なので、フランス語入力のことを訊ねたら、やはり一番簡単なのは別のキーボードで打ち込むことと説得されてしまった。前からデザインがかっこいいのでほしいと思っていた「ワイアレスキーボード」を買った.€68.99(ユーロ) フランス語用なのでキーの配列が違う.azerty式でアクセントなどがそのまま打ち込める.
3年も待っているiPhone、いつになったら手に入るのか・・・
P.S.「Mac Line」のお店はRue Neuve 123 (City2の外側)にある.小さいけれど店員さんたちはみなMacのプロで何でも相談に乗ってくれる.
6月30日は「ソーシャルメディアの日」なのだそうだ.世界87カ国、535カ所で一斉に集まりがある.ベルギーも例外ではなく数カ所での集まりが予定されている.ソーシャルメディアにより世界でコミュニケーションの革命が起こり、それを祝う集まりだと言う.
ブリュッセルは「最高裁判所前」に午後6時集合.私も参加しようかと思っている.
何か書き込みを観ると、ベルギーの集まりを一カ所にすることで沢山の人が来るのでは、という何人かの人の提案で今年はアントワープへ行くよう指示があるが・・・
ベルギーに着て気がついたが、今世界の人々のソーシャルメディア兵器はTwitter, Facebook, YouTube, Flickr だ.この4つのアカウントを持つことは「常識」のようになっている.特にベルギーではFacebookは必要不可欠のように各分野で使用されている.政党の連絡用、学校のPTAの連絡に、会社では提案や会議用などにも使われているようだ.
この4つとも各国語でアカウントを取得できるので、ぜひ活用してほしい.その時に同じIDとパスワードにしておくと忘れなくてよい.
この4つの(そのほかも)ソーシャルメディアはそれぞれが連携している.自分で設定しなければいけないが、一つのところへの書き込みが同時に他のいくつものソーシャルメディアにも書き込める.例えば、Flickrというのは写真のSNS、ソーシャルメディアだ.私は昔からFlickrは写真を安全に保管しておく場所だと思っているので、撮った写真のほとんどはここにある.で、Flickrにアップしてある写真はクリック一つでTwitterやFacebook、または個人のブログなどへアップできる.Twitterへの書き込みは自動的にFacebookへの書き込みにもなる.YouTubeで面白い動画を見つけたら(自分がアップした動画も)クリック一つでFacebookに紹介できる.等など.
それにこのひと月ぐらいは、Ustreamというライブストリーミング(実況中継)がとても簡単にできるサイトもお気に入りに入った.これも他のソーシャルメディアと連携している.
そうこうしているうち、つい数日前に「FriendFeed」というものに登録した.これが意外と使い勝手の良いソーシャルメディアだということがわかった.これの特徴は、自分が登録しているほとんどすべてのソーシャルメディアやリーダー、ソーシャルブックマーク、ブログなどを一つのところへ集結できることだ.それに登録している友人達も同じように一つのところで見ることができる.
私もまだ全部を登録してはいないが(パスワード忘れたり)中々便利だ.
というわけで、来週30日は近くのソーシャルメディアの会へ行ってみよう.
P.S. 紹介したすべてのソーシャルメディアへの登録は無料だ.ただし、私自身はFlickrだけは少しお金を出し、無制限に写真をアップしている.他でお金を払っているところはない.
ベルギーは日本ほど自動販売機は多くはない.特に飲み物の自販機はとても数が少ない.ところが、携帯用プリペイドカードとSIMカードを売る自動販売機は全ての地下鉄の駅にあることに気づいた.
ITの世界では、日本でしか通用しない携帯のことをガラパゴス携帯、通称「ガラケー」というのだそうだ.日本が経済的に落ち込んで、その代わりに他のアジア、特に韓国や中国が世界経済に大きい影響を与えるようになった.どうしてなのか見直すと様々な分野で日本は世界に通用しないことがわかり、今日本はとても慌てている状況なのだ.
私自身もそういう日本の第2の鎖国状態に耐えられなく、来週には日本から脱出する.2年前から計画していたのと、元々人生の半分は外国で生活していたから、この歳になっても日本の外の生活には抵抗がない.というか母が他界したことが切っ掛けで11年前に戻って来てからは、逆カルチャーショックで全くこの国の現状には馴染めなかった.(11年前に戻った当初から日本がどうしてこんなにIT後進国なのか不思議だった)
ガラパゴス携帯というのは、日本の携帯は外国では売れないというのが問題なのではなく(少なくとも消費者としては)、普通に使っている日本の携帯は外国で使用できないことに問題がある.世界中の普通の携帯電話は世界中で使える.その国に行ったらその国の安いsim cardを買って入れ替えれば安い料金で現地の携帯として使える.海外ローミングサービスというのは、すごく消費者を惑わせるサービスで通話料は高すぎて現実には全く使えない.という様々な理由で私は2年前から携帯を持っていない.
日本のガラパゴス化というのは、その分野の専門家たちがこぞって使っている言葉なので、一々理解するのは困難だ.しかし、私が一番深刻だと感じるのは「日本社会のガラパゴス化」だ.今までも日本に戻ってくると、何で世界が遠くに感じるのだろう、と不思議だった.一歩外へ行くと、例えば台湾や韓国でもそこは地球の一部で世界は近い.で、その理由は今ははっきりしている.終戦直後から「日本人を外にださないという一般の人々には見えない政策」があり、それが大成功したのだと思う.
私が知っている限り以下のようなことがある:
- 英語教育.日本人は英語は読めて書けるだけで良い.話せると外国へ行ってしまうから、という戦後の教育方針が書面であった.
- 日本のメディアには「外国からの求人広告を出してはいけない」という法律がある.70年代後半に、実際に頼まれて、ベルギーの会社の求人広告を出そうとして「法律で禁止されている」ということを知った.
- 高校や大学をでたらすぐに就職しないと良い就職口はない.若者が外の世界をみることを阻止している.
- 日本(人)が特別に優秀であるということ、外国は怖いところということが刷り込まれてしまった.
多分、他にも様々な理由があると思うが「日本がすべて、日本が世界」というような思い込みが、日本人を内向きにしてしまったように感じる.
欧米では20年前ぐらいから「IT革命」が進行しているが、日本のエスタブリッシュメントはそれを阻止し続けているようにも思える.
この5ヶ月間、ほぼ完全引きこもりをやっている間に、日本にも沢山の人たちがそのような日本の状況を変えようと努力しているのが解った.自宅に引きこもってもネットに繋がったMacのお陰で世界とは相変わらず繋がっている.
そのトップに茂木健一郎さんがいる.Twitterでフォローし、ブログを読み、数日前からはUstreamのどこでもTV生中継をほんとうに楽しく拝見している.
私も茂木さんのように様々なソーシャルメディアを使いこなし、欧州からの情報を日本の人たちに伝えたいと考えている.ネットは物理的な場所は関係なく、人と人を繋げることを示したい.
このIT日記も「ITの進化」というのは、特に年齢が高い人々にとって最高のものだという思いから始めた.(iPadの発売で、日本の高齢者にもITが受け入れられるようになることを願っている)
タイトルは梅田望夫氏の言葉だが、今までに書いたブログで「野毛通信」とか私のことを知らない人たちには誤解を招く内容が重なったので、その辺を説明したい.
- 紙の印刷物に対しては、環境を考慮するとデジタルに移行せざるを得ない.
- 私自身がいくつかの出版物を出した.
「野毛通信社」として出したすべての出版物やイベントの目的は、沢山印刷して流通させようとかイベントとして有名にしようとかではなく、単に私の表現活動.時折、お気に入りのデザイナーとのコラボ、お店に出入りしていたお客たちとの共同表現作品.まったく独りで1から10まで作り、出版した「野毛新聞」等々.
「誤字脱字」が大好きなのは、普通の出版社の出版物ではあり得ないことだから.素人の私がやることは間違いだらけで良い、それが表現なのだ.行政の広告のとなりにストリップ劇場やソープランドの広告が並ぶという普通でないこともできてしまう.そして有隣堂や紀伊国屋で大手の出版物のとなりに並んでしまう.こんな楽しいことはないと思う.ただ現在はもう紙の出版物は出したくない.
要するに、ITの進化というのは、私のように資本がなくプロでもない人間でも、以前では考えられないような「表現」ができるということをやってみたかっただけ.ラップトップ、MacBookなんかで簡単に印刷物が作れてしまう.資本や人手をかけずに表現活動ができる「ITの進化は世の中の弱者に味方する」訳だから、(この国では)既存のエスタブリッシュメントは「ITの進化」に対して冷ややかというより目の敵しているように感じる.
横浜の下町の古い飲み屋でやっていたことを(私は赤提灯飲み屋のママをやっていた)例えば:
写真家の荒木経惟氏が野毛通信のポスターをとても気に入ってくれて、彼の作品の背景に入れてくれたのはとても嬉しかった.
私たちが主催した別のイベントのポスター(デザイナーとのコラボで行政と一悶着あった)が「コピー年間2006」に掲載されたことも嬉しかった
その他沢山の様々な分野のプロの人たちから誉められたのも嬉しい
表現以外の紙の印刷物は次々にデジタル化することを望んでいる.
出版や印刷、デザインだけではなく、動画や写真、文章などあらゆる表現行為をほとんどゼロ資金でできるようになった.
P.S.最初に出版した雑誌「野毛通信」を提案した人はプログラマーで、彼がわざわざネット上で編集するプログラムを書いてくれて、集まらなくても編集ができるという実験をした(7〜8年前のことだ)
会社や上司からの命令で使用する以外は「ワード」は無駄なソフトなので、習ったり使用するのはやめよう.文章を書く場合は、元々Macに付いている「テキストエディット」で書く癖をつけたほうが、何かと便利だ.
自慢じゃないが、私は20年近くのパソコン歴でワードやその他のワープロソフトを使ったことがない.イラストレーターがワープロ代わりでもあり、一番良く使用するソフトだ.文章を書き留めておくには「テキストエディット」を使う.
以前は、自分で(野毛通信社という名前で)雑誌や新聞などを出したりイベントを主催したり・・その度にアドビのIllustrator とInDesign をよく使った.原稿を書いてくれる人たちには必ず「テキストファイルで送って」と指示してもまともに「テキストファイル」で届くことはまれだった.そこで、なぜワープロソフトがだめで、テキストファイルなのかを簡単に説明する.
ワープロソフト(例えばワード)で文章を書くと:
- 目に見えなくても文字と文章に沢山の装飾が付いてしまっている(文字や行間のサイズ、フォントの種類、他)
- 文書を渡す相手が同じ環境で全く同じバージョンのソフトを持っていないと、開けないか開いても書いた側と同じには表示されない.
- もし、その文書を印刷に使う場合は、レイアウトや編集する人は「テキストファイル」に直さなければいけないので、余計な手間がかかる.
という訳で、ワープロソフトを使う場合はそのまま自分で印刷、プリントアウトする場合のみに使用する.
テキストファイルとは:
- 文字や文章に対しての装飾が付かないので、その後様々な場所で加工(印刷やコピー&ペースト)しやすい.
- Macに付いている「テキストエディット」で「標準テキスト」で書いた場合は「●●.txt」とテキストファイルになる.
- メールでも環境設定で「標準テキスト」にしておくことをお勧めする.
テキストエディットの環境設定⇨標準テキスト(=テキストファイル)に設定する.リッチテキストだとワープロと同じように装飾が付いてしまい文字化けなどの原因になる場合が多いので、必ず標準テキストにしておく.
メールの場合も環境設定で標準テキストにしておくと文字化けなどを避けられる.
特に長い文章を編集者やレイアウトデザインする人たちは、コピー&ペーストで他のソフトに「流し込み」をするので、ワープロやリッチテキストからはできない.
以前、ひとりで編集やレイアウトをし印刷会社に出していた時に、一番時間を取られたのは、他人からの原稿を「テキストファイル」にする作業だった.(かなりのパソコンの達人でも「テキストファイル」の意味を解ってもらえなかった)
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P.S.テキストエディットを使い、テキストファイルにする場合、Return を使った改行はOK. 改行は文章の一区切りを表すので.