タイトルは梅田望夫氏の言葉だが、今までに書いたブログで「野毛通信」とか私のことを知らない人たちには誤解を招く内容が重なったので、その辺を説明したい.

Noro1532010-05-22

  • 紙の印刷物に対しては、環境を考慮するとデジタルに移行せざるを得ない.
  • 私自身がいくつかの出版物を出した.

野毛通信社」として出したすべての出版物やイベントの目的は、沢山印刷して流通させようとかイベントとして有名にしようとかではなく、単に私の表現活動.時折、お気に入りのデザイナーとのコラボ、お店に出入りしていたお客たちとの共同表現作品.まったく独りで1から10まで作り、出版した「野毛新聞」等々.

「誤字脱字」が大好きなのは、普通の出版社の出版物ではあり得ないことだから.素人の私がやることは間違いだらけで良い、それが表現なのだ.行政の広告のとなりにストリップ劇場やソープランドの広告が並ぶという普通でないこともできてしまう.そして有隣堂紀伊国屋で大手の出版物のとなりに並んでしまう.こんな楽しいことはないと思う.ただ現在はもう紙の出版物は出したくない.


要するに、ITの進化というのは、私のように資本がなくプロでもない人間でも、以前では考えられないような「表現」ができるということをやってみたかっただけ.ラップトップ、MacBookなんかで簡単に印刷物が作れてしまう.資本や人手をかけずに表現活動ができる「ITの進化は世の中の弱者に味方する」訳だから、(この国では)既存のエスタブリッシュメントは「ITの進化」に対して冷ややかというより目の敵しているように感じる.


横浜の下町の古い飲み屋でやっていたことを(私は赤提灯飲み屋のママをやっていた)例えば:

写真家の荒木経惟氏が野毛通信のポスターをとても気に入ってくれて、彼の作品の背景に入れてくれたのはとても嬉しかった.
私たちが主催した別のイベントのポスター(デザイナーとのコラボで行政と一悶着あった)が「コピー年間2006」に掲載されたことも嬉しかった
その他沢山の様々な分野のプロの人たちから誉められたのも嬉しい

表現以外の紙の印刷物は次々にデジタル化することを望んでいる.
出版や印刷、デザインだけではなく、動画や写真、文章などあらゆる表現行為をほとんどゼロ資金でできるようになった.

P.S.最初に出版した雑誌「野毛通信」を提案した人はプログラマーで、彼がわざわざネット上で編集するプログラムを書いてくれて、集まらなくても編集ができるという実験をした(7〜8年前のことだ)