最近よくこの言葉を耳にするが、ほとんどが企業とかビジネスIT用語として使われている。しかし、クラウド型のコンピューティングはわたし達の生活にしっかりと入ってきている感じがする。(以下はアラカンおばさんが理解できる範囲のことなので間違っているかもしれない・・・)

Noro1532009-10-18


この言葉をウィキペディアやグーグル検索しても企業やビジネスと直結した説明ばかりで、一般庶民のIT生活の中での使われ方の説明はあまりない。

一番身近な"クラウド・コンピューティング"は、MobileMe だと思う。そして"クラウド・コンピューティング"という思想はかなり前からグーグルやアップルやそのほかのIT最先端の人々が追求していたはずだ。

今の”MobileMe”のサイトには以下のような説明がある。

MobileMeは、すべてのメール、連絡先、カレンダーを「クラウド」に保存し、プッシュテクノロジーを使って、iPhoneiPod touchMacWindowsパソコンと自動的にシンクします。どこにいても、どのデバイスを使っていても、最新の情報にアクセスできます。iPhoneをパソコンに繋げる必要はありません。

クラウド」に保存し、ということは、クラウド=向こう側のサーバーのようだ、と考えることができる。

MobileMeの前身だった「.Mac(ドットマック)」を(多分)10年前から使っていた者としては、MobileMeとの違いにはあまり気がつかなかった。当時からiDiskというメンバーに割り当てられたサーバーにファイルなどをアップしていた。現在のほとんどの機能はすでにできていたと思う。ただそのような個人のファイルや情報などが、自動でwifiを介して同期されることが新しい。少し前はUSBやファイアワイアなどのケーブルで繋がないと同期ができなかった。それにiDiskはとても使いにくいと感じていた。

個人のパソコンのハードディスクに保存することは、常にリスクが伴う。普通のパソコンのハードディスクは(Apple社のものでも)消耗品と考えた方が良いが、そのためのバックアップ用外付けハードディスクを用意し、さらにそれをバックアップする・・・というように大げさかもしれないが、完全に保護したいならいくつものハードディスクでバックアップしなければ安心できない。

しかし、向こう側が用意するサーバーはダウンすることはあっても、データがそのまま消えてしまう話は聞いたことがない。例えば、わたしが写真のバックアップ目的に利用している「Flickr」という写真のSNSソーシャルネットワーキングサイト)では(有料会員は)容量に制限なく写真を原版でアップしておき、使いたいときにそのサーバーからダウンロードして使うようにできている。わたしも安全に「写真を保管しておく場所」としてFlickrを使いだした。

ついこの前、自分のマックのハードディスクが壊れてしまい、そのハードディスクにあったデータはすべてなくしてしまったが、iDisk に保管してあった昔のデータはすべて残っている。

このように「クラウドコンピューティング」とは個人の端末のハードディスクは最小にし、向こう側にすべてを用意する、という思想のようだ。

将来的には、ソフトウェアも買うのではなく、向こう側が用意するので使用料を支払い使わせてもらうということになるはずだ。そうすると個人が使う「端末・パソコン」はネットに繋げるためだけの最小限のスペックで、すべて向こう側が用意するハードディスクやソフトウェアなどを利用することになるので、安全性も高まる。個人が自分のパソコン用にソフトなどをインストールし、データを蓄積しそれを保護するためにアンチヴィールスなどの対策を考えなくてすむ。グーグルやアップルは多分このようなことを考えているはずだ。

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MobileMeは有料だが、とても便利な機能だ。ケーブルに繋げなくとも自然に(自動で)自分が使用するすべての端末を同期してくれる。出先で iPod Touch に入力した情報が家に帰ればパソコンに入っている・・・・パソコンに入力した情報がその場でTouch(iPhone)に入っている、とこんな感じだ。

つい最近までこの機能は「Bluetooth」を使い、同期しているものだとばかりおもっていたが、そうではなく、wifi(無線LAN)の同じ電波を使って同期しているそうだ。

Bluetoothブルートゥースはワイヤレスマウスやワイヤレスキーボードなどを使用するときに使う無線のシステム)