ミクシィは始まってから5年が経ち、2千5百万人がアカウントを取得しているという。最近では知らない人はいないほど浸透しているソーシャルネットワークの草分けだ。

Noro1532009-10-05


私自信も最初のころから参加していたが、数ヶ月前には「もう飽きた!」と宣言しほとんどそこの日記も書かずにいた。そんなころ「ミクシィアプリ」が発表になった。アプリとはアプリケーション(ソフト)のことで、ミクシィ自体をベースにそこに更に様々なソフトが使えるということだ。

早速幾つかのアプリをトライした。それからは、またミクシィに毎日ログインすることになった。

私が一番期待したのが「ビデオ日記」。とても簡単にビデオ日記が作れるはずなのだが、未だにまともには動作していない。音声日記は作動しているので、それで満足しよう。何しろミクシィ内部だけだから。

マイミクとは、ミクシィ友だちのこと。私は236人のマイミクがいる。まずほとんどはリアルな世界での知合いだ。

その中にはほとんどアナログ系で、やっとメールが出せる人たちも沢山いる。パソコンには興味がないので、なかなか進歩しない人たちだ。そういう人たちが、このミクシィアプリが始まってにわかに動き出した!アプリゲームにハマってしまったのだ。とても素晴らしいことなので、私も付き合っている。

私のマイミクの間で流行っているアプリゲームの第1位が「サンシャイン牧場」というゲームだ.マイミク236人の内75人が参加している。その中の半分はこのゲームでパソコン依存症になっているのではないかと思う。それにほとんどが40代〜60代の元アナログおばさんたちだ。ひとりは近所のおばさんでこの「サンシャイン牧場」にハマってパソコンをもう一つ買って仕事場(居酒屋経営者)でもログインしっぱなし・・・

ミクシィ全体では、約150万人が参加しているようだ。牧場といっても最初は農園だけ。土地を耕し、種をまいて虫取りや水まきしたり肥料をあげて野菜や果物、花を育てる。マイミクの参加者の農園にも行けるので、友だちの畑の虫取りや水まきなどのお手伝いをする。そうするとポイントが溜まりレベルも上がっていく。収穫した野菜などを売ると別のポイントが溜まる。溜まったポイントを使い、さらに様々な野菜・果物の種子を買う事ができる。というシンプルなゲームだ。

たかがゲームと馬鹿にしていた人たちが、このようなゲームを真剣にやることでパソコンやゲームというものを見直してくれることは、とてもすばらしいことだ。

何がおもしろいのか分析すると、まず元々マイミクという知合いや友人たちが農園仲間だ。付き合いが希薄な知合いでも自分のところに水やりに来てくれるととても嬉しく思う。で、お互いにお手伝いし合っていくことがコミュニケーションとして成立っている。

別のマイミクのおじさんは、別のゲーム(オセロ)にはまり、そのゲームを通して沢山のオセロ友だちができたと話してくれた。ミクシィというソーシャルネットワーク内だということで安心して入っていけるのかもしれない。

私自身は、数ヶ月前からミクシィとは全く別に「トラビアン」というドイツ発のブラウザゲームの虜になってしまった。

このように村を成長させる(だけと思いこんで始めたが、実は戦争ゲームだ)。それまでゲームは独りトランプゲームしか知らなかったのだが、パソコンに関しては何でも興味津々なのでつい始めてしまった。しばらくすると毎日のように攻撃され始めた。防御だけを考えていたが、内心これからどうなるのだろうかと心配していた時、某同盟からお誘いのメールを受け取り喜んで参加した。それからトラビアンは戦争ゲームであることがわかった。ある程度理解してきたので、そろそろ辞めようと思ったがズルズルと・・・

で、気が付くとこのゲームにどっぷりと浸かっている。トラビアンが戦争ゲームであることが判った頃は「女と男の違いは闘争心だ」などと感じ、私は攻撃なんてできないから同盟の人たちには迷惑になるな、と思った。で辞めようと思った。しかし、私にとってなにが楽しいかというと同盟員たちとのコミュニケーションであり、彼らのゲームに対する真剣さを見ている事だ。多分私はとても良いメンバーがいる同盟に拾われラッキーなのだ。それに彼らがまともに私のようなアラカンおばさんを相手にしてくれていることが何よりうれしい(バーチャル世界だから成立つこと)。

メンバー同士のコミュニケーションにはIRC(Internet Relay Chat)と呼ばれるライブチャットシステムが使われる。MacOS用にはLime Chatがある。沢山の人たちとほとんど時間差なく会議や会話ができる凄いシステムだ。ウィキペディアには「IRC鉄のカーテンの崩壊に際して東欧の人々が、あるいは湾岸戦争(1991年)の際に現地からIRCで情報発信されたために有名となった。」と記されている。

私はこれを常時接続している。今でも同盟員のだれかの話を横目で見ながら、あるいはそれに参加しつつ書いている。

何十年ぶりかで、仲間を意識することになった。リアル世界では常に一匹狼が楽だが、バーチャルな世界が人生をこんなに楽しくしてくれる・・・しかもたかが「戦争ゲーム」で。