ニュースで、日本はITの技術や人材では世界でもトップクラスなのに、普及率では(前回より2位上がって)やっと世界17位だそうだ。

Noro1532009-03-26


10年前に「浦島太郎」として日本に戻ってきた時「なぜIT化がこんなに遅れているのだろう?」と感じていた。それに対する答えとして解ったことは幾つかあった。

  • パソコンを推奨しても、外国に利益を渡すだけだから「携帯電話」の普及のほうが重要だ。
  • 同じような理由で「テレビ」がパソコンに対抗して、日本では「テレビ」が勝っている。
  • パソコン自体が日本語には向いていない。
  • 生まれたときからタイプライターに接している人達と比べると「キーボード」でさえ取っ付き難い。
  • 保守的な人達が多い

10年経ってITの普及率が欧米に追いついた訳ではなし、私の周りを観ると若い人達でも反パソコン派が沢山いる。
携帯は日本国内だけ、パソコンは世界に通じている。これは言葉の問題ではなく「日本が引きこもり」社会になってしまったのではないかと感じる。

昨晩、夜中に国会のNHKに関する予算委員会の再放送をしていた。ちらっと観ていたらおもしろいことに気がついた。NHK会長が「国民のテレビ離れを何とか取り戻したい」というようなことを言っていた。

私が子どもの頃、テレビを観ているとばかになるというので、1日にテレビを観る時間をできるだけ押さえることが子育ての重要なことだったような気がする。今はゲームの時間を抑え、テレビを観ることが推奨されている。

欧米がよりIT化が進んでいるから、日本は欧米よりアナログ人間関係が緻密というわけではない。どちらかというと欧米の方が緻密な人間同士の付き合いができる。

3年ほど前に(すでに7年間日本に居た)久々にベルギーへ戻った時、向こうのごく普通の「人間同士の出会い」を貴重な物だと感じた。
1日カメラを持ってひとりで散歩すると何十人の人達とお友達になってしまうんだろう・・・
日本ではあり得ないこと、知らない人達とのアナログの会話と言っても「マニュアル化」されたロボットと会話をしているようだ。

ベルギーはデジタル化が進んでも、昔ながらのアナログの生活は変わらない。

私は良いとこ取りをしてこれからの生活を楽しんでいきたい。
下の写真は2年前、街を歩いていて友達になったアーティスト二人とカフェのおじさんとお客。