アラカンの生物学的悩みは様々だ。「老い」に打ち勝つことを考えるより、それに備えることの方が重要な気がする。私の場合はまず「目」が心配だ。だんだんと「本を読む」ことが億劫になりつつある。
私の母は10年前に他界したが、昔のいわゆる「文学少女」で本を読むことが生き甲斐だった。で、若いころから目があまり良くなく、最後の数年は文字が読めないことが最大の悩みだった。白内障の手術も最初から失敗し、手術前より悪くなったようだ。活字を読めないことが命取り(生きる望みをなくした)になったように思う。
ITの進化は人に生きる喜びを与えてくれる素晴らしい人類の進歩だ。
今母がいたとしたら、これから30年は生きていてくれたように思う。
インターネットでは、クリックひとつで本を朗読してくれる。
古典から不朽の名作、新作など・・・ 日々増え続けている。
Apple ComputerがiPod用に開発した(?)ポッドキャストとして、だれでもが簡単に音声ファイルを作り配信することができる。それで私たちアラカンは朗読も楽しむことができる。今現在iTune Storeでは無料で文学作品をダウンロードできる。
(右上の写真は Podcast のアイコン。Podcast は映像と音声と両方ある)
iTune Store ⇒ Podcast ⇒ オーディオPodcast ⇒ 文学
iPod 用にはダウンロードしてどこでも聴けた方が良いが、私は今のところパソコンだけで朗読を聴くので、配信しているサイトから聴くだけにしている。
源氏物語、太宰治、芥川龍之介、宮沢賢治、国木田独歩、夏目漱石、坂口安吾・・・
それにミステリーや新作小説等々。
言葉ができるなら、世界中の文学の朗読を楽しめる。例えば、ハリーポッターは全編の朗読が無料で聴ける。
以下のような光景はもうなくなるでしょう。